AutoCADで天空図を作る方法をお探しですね。
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AutoCADで天空図を作る方法:外部ツールを使った効率的なアプローチ
建物を設計するとき、周りの環境への影響を考えることはとても大切です。
特に、建築基準法で決められている「天空率」は、建物の高さや形が周囲にどんな影響を与えるかを調べる重要な基準になっています。
AutoCADは使いやすいCADソフトですが、実は天空率の計算や天空図を作る機能は最初から入っていません。
でも大丈夫!外部のツールを組み合わせることで、AutoCADでもこうした複雑な計算を正確に、そして効率よく行うことができるんです。
今回は、AutoCADで天空図を作るための具体的な方法と、そのために必要な外部ツールについて、分かりやすく説明していきます。
1. AutoCADで天空図を作るときの問題点
AutoCADは図面を描くのにとても優秀なソフトですが、建築基準法で必要な天空率や日影図を作る専門的な機能は標準では付いていません。
特に、お手頃価格のAutoCAD LTでは、こうした計算を直接行うツールがないのが現状です。
これは建築設計の現場では大きな問題です。
なぜなら、建物が周りの環境にどれくらい日陰を作るかを正確に調べて、法律の基準をクリアすることが絶対に必要だからです。
結果として、AutoCADを使っている人たちは、これらの計算をするために他の専門ソフトと連携したり、特別なアドオンツールを導入したりしなければなりません。
三角形の面積を計算する「三斜計算」のような基本的な作業でさえ、ワンクリックでできる機能が最初から入っていないので、手作業やプログラムを使ったり、外部ツールを入れたりする必要があります。
これが、AutoCADをメインに使っている設計者にとっての大きな悩みの種になっています。
2. 天空図作成に役立つ外部ツール
AutoCAD単体では難しい天空図作成や天空率計算を可能にするには、外部のツールが必要不可欠です。
プロ向けの選択肢:ADSシリーズ
代表的なものの一つに「ADSシリーズ」という有料の専門ソフトがあります。
これは、AutoCADで作った建物のデータをDXF形式で読み込んで、ADS側で詳細な設定を行うことで、精密な日影図や天空図を作ってくれます。
手軽で便利な選択肢:Kage.exe
もっと手軽で使いやすい解決策として注目されているのが「Kage.exe」というツールです。
このツールのすごいところは、AutoCADだけでなく、IJCAD、BricsCAD、ZWCAD、ARES CADなど、いろいろなCADソフトに対応していることです。
AutoCAD LT専用版もあるので、多くの設計者が今使っているCAD環境でそのまま利用できます。
Kage.exeは、建物の形のデータから日影図や天空図を自動で作って、天空率の計算まで行ってくれるので、法律への対応がとても楽になります。
3. Kage.exeの具体的な機能と改良点
Kage.exeは、建築設計で必要な日影図・天空図作成をサポートする強力なツールで、機能は常に改良され続けています。
2つのバージョンから選択可能
– AutoCAD LT 2025対応版(LT日影2016相当)
– AutoCAD、IJCAD、BricsCADなど複数のCADに対応する汎用版
ユーザーは自分のCAD環境に合わせて選ぶことができます。
精度の向上
特に注目すべきは、天空率計算の精度が大幅に向上したことです。
初期のバージョンでは、低い塀などが含まれていると天空率の計算を間違えてしまう問題がありましたが、最新版では三斜求積の不具合が修正され、より正確な計算ができるようになりました。
細かい調整が可能
「天空率検出係数」という設定を使って、天空図の中で建物の輪郭をどれくらい細かく検出するかを調整できるようになり、小さな形状も適切に反映されるよう改善されています。
確認機能の追加
天空率の確認を簡単にするため、CADの-BOUNARYコマンドと連携して、円の中心付近をクリックするだけでCADから面積を取得し、天空図の円の面積との比率で天空率を計算する機能も追加されました。
これにより、三斜求積による天空率が信頼できるかどうかを、より確実に判断できるようになっています。
4. 計算精度を上げるためのコツと注意点
天空率計算をより正確に行うために、Kage.exeのようなツールは日々改良されていますが、使う人がその特徴と注意点を理解しておくことが大切です。
注意が必要なケース
特に、以下のような場合は計算結果に影響が出やすいので注意が必要です:
– 低い塀などが含まれている場合
– 天空図の円周にほぼ密着するような複雑な図形がある場合
改良された計算方式
以前のバージョンでは、計算方式(TypeAとTypeB)によって結果が違うことがありましたが、最新版ではこれらの問題が修正され、より安定した計算結果が得られるようになっています。
検出係数の活用
「天空率検出係数」は、天空図の円が小さい場合などに、建物の座標を係数倍して相対的な許容誤差を小さくする役割を果たします。
この係数を適切に調整することで、より精密な天空率を求めることができます。
面積確認機能の使い方
新しく追加されたCADの-BOUNARYコマンドを使った面積確認機能は、三斜求積による天空率が正しいかどうかを客観的に評価するのにとても有効です。
ただし、この機能を使うときは、天空図の空の部分に他の図形(補助線など)がない状態で実行することが推奨されています。
正しい結果を得るためには、図面をきちんと整理しておくことも重要です。
まとめ
これらの機能を理解して適切に活用することで、建築法規に準拠した信頼性の高い設計をAutoCAD環境で実現できるようになります。
最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば設計作業がずっと効率的になりますよ。
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