CADの外部参照を分解する方法をお探しですね。
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CADの外部参照を分解して自由に編集する方法
CAD作業で複数の図面を連携させる「外部参照」機能はとても便利ですよね。
でも、参照した図面データを現在の図面に完全に取り込んで、自由に編集したくなることもあります。
そんなときに必要になるのが「バインド」と「分解」という操作です。
この記事では、外部参照を現在の図面の一部として分解する具体的な方法と、気をつけるべきポイントを分かりやすく説明していきます。
1. 外部参照と「分解」って何?
CADの外部参照(XREF)は、別の図面ファイルを今作業している図面の中に「参照」として読み込む機能のことです。
これを使うと、元のファイルを直接変更しなくても、いつも最新の図面を見ながら作業できるようになります。
特に大きなプロジェクトやチームで作業するときには、データの整合性を保ったり、ファイルサイズを小さく抑えたりするのにとても役立ちます。
ただし、参照として読み込んだ図形は、そのままでは個別の図形として直接編集することができません。
参照された図形を現在の図面の一部として編集したり、特定の部分だけを修正したりしたいときは、まず外部参照を「現在の図面に埋め込む」必要があります。
この埋め込み作業を「バインド」と呼んでいます。
バインドが完了すると、今度はそのデータを個々の図形要素(線や円、文字など)に「分解」できるようになります。
分解すれば、外部参照から来た図形も、現在の図面で作った図形と同じように自由に操作できるようになるんです。
2. まずは外部参照を「バインド」してみよう
外部参照を分解する前に、まずその参照を現在の図面に「バインド」する必要があります。
バインドというのは、外部参照ファイルを独立したデータではなく、現在の図面内のブロックのような形で完全に組み込む作業のことです。
AutoCADやZWCADなど、多くのCADソフトで同じような手順で行えます。
操作方法はこんな感じです:
1. [表示]タブの[パレット]パネルから[外部参照パレット]を開く(または[挿入]メニューから[外部参照]を選択)
2. パレットの中で対象となる外部参照図面を選択
3. 右クリックメニューから[バインド]を選択
4. [外部参照/DGNアンダーレイをバインド]ダイアログが表示される
ここで表示されるバインドの種類選択は、画層名などの処理に大きく影響するので、慎重に選ぶことが大切です。
バインドが完了すれば、外部参照は現在の図面の一部として扱われ、次のステップである分解ができるようになります。
3. バインドの種類を選ぼう – 画層の処理方法が違います
外部参照をバインドするときには、主に「個別バインド(Bind)」と「挿入(Insert)」という2つの選択肢があります。
この2つは、現在の図面と外部参照図面の間に同じ名前の画層や文字スタイルなどがある場合の処理方法が違います。
**「個別バインド」を選ぶと:**
外部参照図面から来た画層名やブロック名などの前に、元のファイル名と連番(例:「ファイル名$0$画層名」)が付きます。
これによって、現在の図面にある名前との重複を避けて、元の外部参照図面から来た要素だということがはっきり分かります。
**「挿入」を選ぶと:**
外部参照図面から来た画層名などは元の名前に戻されます。
もし現在の図面に同じ名前の画層があった場合は、外部参照図面側の画層が現在の図面の画層に統合(上書き)されます。
これは、外部参照が普通のブロックとして挿入されるのと同じような動作です。
プロジェクトの要件や既存の画層構成に合わせて、適切なバインド方法を選ぶことで、その後の作業がスムーズに進められます。
4. いよいよ「分解」!その後の活用方法
外部参照を「バインド」して現在の図面に完全に埋め込んだら、いよいよそのオブジェクトを「分解」します。
バインドされたオブジェクトは、ブロックと同じように1つのまとまったオブジェクトとして扱われているので、これを個々の線、円、文字などの基本的な図形要素にバラバラにするには分解コマンド(AutoCADでは「EXPLODE」)を使います。
分解が完了すると、元の外部参照図面を構成していたすべての要素が、現在の図面内で独立した編集可能な図形になります。
これで、他の図形と同じように修正、削除、移動、コピーなどの操作が自由にできるようになります。
ちなみに、RevitのようなBIMソフトウェアでは少し違った考え方があります。
CADデータをインポートするときに「インポートシンボル」として扱われ、「部分分解」と「完全分解」という2つの概念があります。
「部分分解」は、入れ子になったブロックや外部参照を一段階下のレベルに分解するもので、AutoCADの分解と似ています。
「完全分解」は、インポートシンボルを直接Revitの線、曲線、文字などの基本要素に変換します。
CADソフトの種類によって分解の動作や考え方は多少違いますが、共通して言えるのは、分解によってデータが完全に現在の図面に統合され、より自由な編集ができるようになるということです。
この機能をうまく活用して、効率的なCAD作業を進めてくださいね。
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