CADで枠線を用紙に合わせるペーパー空間の使い方をお探しですね。

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CADで図面を印刷用紙にきれいに収める方法

CADで設計図を作っていると、自由に描いた図面を印刷するときに「あれ?用紙からはみ出してる…」なんてことありませんか?モデル空間で描いた図面を、印刷に適したレイアウトに配置して、用紙サイズの枠線にぴったり収めるのって、意外と難しいですよね。

でも大丈夫!この記事では、AutoCADなどのCADソフトで、図面を用紙にきれいに収める方法を、わかりやすく説明していきます。

1. モデル空間とペーパー空間って何?

まず、CADソフトには「モデル空間」と「ペーパー空間(レイアウト)」という2つの作業場所があります。

**モデル空間**は、建物や機械などを実際の大きさで描く場所です。

ここが設計のメインステージですね。

**ペーパー空間**は、モデル空間で描いた図面を印刷できる状態に整える「バーチャルな紙」だと思ってください。

ここには「ビューポート」という窓を置いて、その窓を通してモデル空間の図面を見せることができます。

この仕組みの良いところは、ビューポートごとに違う縮尺を設定できることです。

例えば、建物全体は1/100で表示して、詳細部分は1/20で表示するといったことが、1枚の紙の中でできちゃいます。

便利ですよね!

図面枠を用紙に合わせるというのは、このペーパー空間で、モデル空間の図面をどうやって美しく配置するかという作業なんです。

2. Express Toolsで楽々位置合わせ

AutoCADには「Express Tools」という便利な機能があります。

その中の「Align Space」コマンド(コマンド名:ALIGNSPACE)を使うと、図面の位置合わせがとても簡単になります。

このコマンドには2つの使い方があります:

2点指示の方法

1. まず、モデル空間の枠の2つの角を指定します
2. 次に、ペーパー空間の図面枠の2つの角を指定します
3. すると、自動的に図面がズームされて、指定した枠にぴったり収まります

ただし、図面が斜めになってしまわないよう、角度のない2点(縦や横の線上の点)を選ぶのがコツです。

1点指示の方法

モデル空間のある点を、ペーパー空間の決まった場所に移動させたいときに使います。

移動したい点と、移動先の点を指定するだけでOKです。

**注意点:**
– Express ToolsはAutoCAD LTでは使えません
– ビューポートがロックされていると操作できないので、一時的にロックを外す必要があります

3. 縮尺と線の種類を調整しよう

ペーパー空間で図面を配置するとき、「縮尺設定」はとても大切です。

モデル空間で実際の大きさで描いた図面を、ペーパー空間では1:100や1:50といった縮尺で表示させます。

縮尺を決めたら、ビューポートを「ロック」しておきましょう。

こうすることで、間違って図面を拡大縮小してしまっても、縮尺が変わらずに済みます。

線種の表示について

点線や破線などの線種をきれいに表示させるには、設定が必要です。

「尺度設定にペーパー空間の単位を使用」という項目があります:

– **オフにする場合:** 複数のビューポートがあっても、それぞれの縮尺に合わせて線種のピッチが自動調整されます
– **オンにする場合:** すべてのビューポートで同じピッチの線種になりますが、場合によっては手動調整が必要です

設定を変更したら、「全再作図」を実行して表示を更新しましょう。

4. 図面枠の配置と印刷準備

最後に、図面枠を配置して印刷の準備をします。

図面枠の配置

図面枠は通常、ブロックとして作られています。

「挿入」コマンドでペーパー空間に配置し、先ほど説明したAlign Spaceコマンドなどを使って、図面が枠の中央にきれいに収まるように調整します。

ビューポート枠を非表示にする

印刷するときに、ビューポートの枠線が印刷されてしまうと見た目が悪くなります。

これを防ぐには:

1. ビューポート専用の画層(例:「ビューポート」)を作ります
2. その画層の「印刷」設定を「不可」にします
3. ビューポートオブジェクトの画層を、この「印刷不可」画層に変更します

最終確認

すべての設定が終わったら、必ず「印刷プレビュー」で確認しましょう。

ビューポートの枠が表示されていなければ、準備完了です!

これで、プロっぽくてきれいな設計図面が印刷できますよ。

まとめ

最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばとても便利な機能です。

ぜひ試してみてくださいね!

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