製図の書き方をお探しですね。

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製図の基本的な書き方を分かりやすく解説!初心者でも安心の手順とコツ

部品を作ったり加工したりするとき、設計者の考えを正確に伝えるための共通の言葉が「製図」です。

でも、「実際にどうやって図面を描けばいいのか分からない」と困っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、製図の基本的な描き方から、実際に役立つ手順、そして失敗しないための大切なポイントまで、初心者の方にも分かりやすく説明していきます。

正確で伝わりやすい図面を作って、ものづくりの精度をアップさせましょう。

製図って何のため?良い図面の条件とは

製図は、ただの絵やスケッチとは違います。

機械や部品の形、大きさ、位置関係などの情報を、決まったルールに従って平面に表現する「設計者の気持ちを伝える道具」なんです。

私たちが言葉でコミュニケーションを取るのと同じように、工場では図面を通して設計者の考えが、製造、加工、組み立て、メンテナンスの各現場に正確に伝わっていきます。

もし図面に間違いや分かりにくい部分があると、不良品ができたり、やり直しが必要になったりと、大きなトラブルの原因になってしまいます。

「良い図面」というのは、工場の人が図面を見ただけで、何も確認や質問をしなくても、設計通りの製品を完璧に作れるものです。

そのためには、次の3つのポイントが欠かせません。

まず「正確であること」。

寸法や形は厳密に書いて、小さなミスも許されません。

次に「見やすいこと」。

寸法線や加工の指示がごちゃごちゃに重なっていなくて、誰が見てもパッと理解できる分かりやすさが大切です。

最後に「規格に合っていること」。

JIS(日本産業規格)やISO(国際標準化機構)などの共通ルールに従うことで、世界中の誰もが図面を正確に読めるようになります。

あいまいな表現は避けて、いつも図面を見る人の立場に立って考えることが、良い図面を作るコツです。

製図の基礎知識:種類、線、尺度、投影法を覚えよう

製図には、目的や表現方法によっていくつかの基本的な知識があります。

まず、図面は大きく「部品図」と「組立図」に分かれます。

部品図は、一つ一つの部品の詳しい形、寸法、許容範囲などを細かく書いたもので、その部品を作ったり加工したりするときに直接使われます。

組立図は、製品を作る複数の部品がどうやって組み合わさって一つの完成品になるかを示す図面で、製品全体の構造を理解したり、組み立ての手順を指示したりするのに使われます。

次に、図面を構成する「線の種類」も重要です。

物の輪郭や直接見える部分には「実線」を、見えない内部の構造や裏側の形には「破線(隠れ線)」を使います。

また、円や円筒の中心、左右対称な部分を示すときには「鎖線」が使われます。

これらの線を正しく使い分けることで、立体的な形を平面上で正確に表現できるんです。

さらに、図面は実際の部品よりも小さく描かれることがほとんどですが、その「尺度」は必ず書いておいて、各部品の寸法は実際の大きさで表記するルールがあります。

そして、立体的なものを平面に表現する「投影法」では、通常「第三角法」が使われます。

これは正面図、上面図、側面図の3つの角度から対象物を描くことで、詳しい形をはっきりと伝える最も一般的な方法です。

図面作成の具体的な手順をマスターしよう

実際に図面を作るときは、次のステップを踏むと、効率よく正確な製図ができます。

まず、CADソフトを起動したら、会社で決められた「図面枠のテンプレートを読み込み」ます。

ここには品名や図番、作成者などの情報が入っています。

次に「概念設計」として、作りたい部品の機能や基本的な形をイメージして、手書きのスケッチで大まかな形を決めます。

この段階では寸法は適当で大丈夫です。

続いて「詳細設計」として、CAD上で具体的な形のデータを配置していきます。

そして、対象物の形を一番よく表す「投影図(正面図、平面図、側面図など)」を複数選んで、適切な余白を確保しながら配置します。

このとき、後から書き込む寸法線や指示線のスペースを考えておくことが重要です。

すべての投影図が配置できたら、JIS規格に従って「図面の尺度を設定」します。

部品全体が無理なく収まって、かつ見やすさを確保できる縮尺を選びましょう。

その後、加工や組み立ての基準となる「基準線」を細い二点鎖線で引きます。

これは、加工物のズレを最小限に抑える上でとても重要なポイントです。

最後に、各加工の位置や大きさを正確に伝える「寸法と各種記号を記入」します。

特に位置が重要な箇所には公差を明記して、実際に測定できるかも考慮します。

図面上で表現しきれない指示や注意点は「注記」として空いているスペースに追記し、最終的に表題欄を埋めて「完成」です。

完成後は必ず検図担当者にチェックしてもらいましょう。

失敗を防ぐための製図の注意点とポイント

図面を作るときに、いくつかの重要な注意点を押さえることで、無駄なやり直しや加工ミスを防ぐことができます。

**1つ目は「レイアウトと尺度の事前検討」です。

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図面を作り始める前に、部品の複雑さや必要な投影図の数を考えて、十分な余白を確保したレイアウトと適切な尺度を決めましょう。

例えば、部品の背面の形が複雑で隠れ線だけでは分かりにくい場合、後から背面図を追加したくなることがあります。

でも、スペースがないと尺度を変更する必要があり、既存の寸法線をすべて修正することになって、大幅な時間ロスにつながってしまいます。

特に、隠れ線に直接寸法を入れると非常に見づらくなるので、避けた方が無難です。

**2つ目は「寸法記入の方法」です。

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複数の部品が組み合わさる場合、それぞれの部品図で同じ箇所に対する寸法の基準を揃えることがとても重要です。

例えば、ネジで固定する穴の位置などは、両方の部品で同じ基準点から寸法を取って、公差を意識して記入することで、組み立て時のズレを最小限に抑えられます。

寸法一つ一つが加工の誤差に直結することを常に意識して、現場で測れるかを想像しながら記入しましょう。

**3つ目は「基準の取り方」です。

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円筒形であれば中心を基準に、はめ込み部品であればはめ込む穴を基準にするなど、その部品の機能や加工方法、組み付け状態を考えて、最もズレを小さくできる基準を設定することが大切です。

これらのポイントを意識することで、より高品質で信頼できる図面を作れるようになります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると自然にできるようになりますよ。

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