AutoCADでファイルの容量を削減する方法をお探しですね。

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AutoCAD図面を軽くして快適に使う方法

AutoCADで作った図面ファイルが重くなってしまうと、いろんな困ったことが起きますよね。

動きが遅くなったり、ファイルを開くのに時間がかかったり、エラーが出やすくなったり、メールで送れなくなったり…。

そんな問題を解決して、みんなとスムーズにファイルをやり取りできるよう、AutoCADの図面を軽くするコツを分かりやすく説明していきます。

不要なデータを一掃する「名前削除(PURGE)」コマンド

AutoCADの図面には、実は見えないところにたくさんのデータが溜まっています。

昔使ったけど今は削除されているブロックや画層、線種、文字スタイルなど、いろんな設定情報が残ったままになっているんです。

これらの「使っていない定義情報」が、ファイルを重くしている大きな原因の一つなんですね。

そこで活躍するのが「名前削除(PURGE)」コマンド(短縮形:PU)です。

これは、使われなくなった項目を図面からきれいに削除して、ファイルサイズをぐっと小さくしてくれる便利な機能です。

使い方はとっても簡単。

「管理」タブのリボンから「クリーンアップ」パネルにある「名前削除」ボタンをクリックするだけ。

出てきたダイアログボックスで「チェックマークが付いた項目を名前削除」を選べばOKです。

「ネストされた項目も名前削除」や「名前のないオブジェクトを名前削除」にもチェックを入れると、さらに深いところの不要データまで削除できます。

この作業をこまめにやっておくと、図面がすっきり整理されて動作が軽くなるだけでなく、データが壊れにくくなったり、他の人に渡すときの品質も良くなります。

根本的にきれいにする「新規図面への挿入」と「ブロック書き出し」

「名前削除」をやってもあまり改善しない場合や、もっと徹底的にきれいな図面を作りたいときは、「新規図面への挿入」や「ブロック書き出し(WBLOCK)」という方法が効果的です。

**新規図面への挿入**は、まず新しい空のAutoCAD図面を作って、そこに重い図面を「ブロック」として挿入します。

その後、挿入したブロックを分解(EXPLODE)して、新しい図面として保存するという手順です。

この方法だと、必要な情報だけが新しい図面に移されるので、元の図面に溜まっていた見えないゴミや壊れた情報がリセットされて、ファイルサイズがびっくりするほど小さくなることがあります。

**ブロック書き出し(WBLOCK)**コマンドは、図面全体や選んだオブジェクトだけを新しいDWGファイルとして書き出す機能です。

こちらも、書き出すオブジェクトに必要な情報だけが選ばれるので、容量削減にとても効果があります。

ただし、たまにWBLOCKを使ってもあまり容量が変わらないことがあります。

これは、AutoCADのバージョンや設定、保存形式、図面自体の問題などが影響している可能性があります。

効果が薄いと感じたら、別のパソコンで試してみたり、AutoCADの設定をリセットしてみるのも良いでしょう。

細かい部分も整理してさらに軽く

AutoCADのファイルが重くなる原因は、見えない定義情報だけではありません。

普段の作業で溜まっていく細かい設定も、ファイルを重くする原因になります。

特に見落としがちなのが、「画層フィルター」と「尺度リスト」です。

**画層フィルター**は、画層プロパティ管理を開いたときに左側に表示される項目です。

いろんな図面からコピー&ペーストを繰り返していると、知らないうちにたくさん増えてしまうことがあります。

使っていないフィルターがたくさんあると、ファイルサイズが大きくなるだけでなく、画層を選ぶときの動作も遅くなってしまいます。

不要な画層フィルターは右クリックで削除できるので、定期的に整理しましょう。

**図面尺度**も同じような問題があります。

コマンドラインに「SCALELISTEDIT」と入力すると「図面尺度を編集」ダイアログが表示されますが、ここにはデフォルトでたくさんの尺度が登録されています。

さらに、他の図面からコピーしてきた使わない尺度も加わって、リストがどんどん長くなってしまいます。

これも図面を開くときの速度や操作の反応に悪影響を与えるので、使わないものは積極的に削除して、リストをすっきりさせておくことが大切です。

データの破損を直して予防する:AUDITとRECOVERコマンド

ファイルサイズが異常に大きくなったり、動作が遅くなったり、エラーが頻繁に出るようになったりするのは、図面データが壊れているのが原因かもしれません。

データの破損は、AutoCADが正しく終了しなかったり、他のソフトとの連携で問題が起きたり、古いデータを長期間使っていたり、ネットワークやハードディスクの問題などで起こることがあります。

そんなときに役立つのが「監査(AUDIT)」や「修復(RECOVER)」コマンドです。

**監査(AUDIT)**コマンド(短縮形:AUDIT)は、今開いている図面ファイルの中のエラーをチェックして、直してくれる機能です。

コマンドラインに「AUDIT」と入力して、「検出したエラーを修正しますか?」と聞かれたら「Y」(はい)と答えます。

軽い破損なら図面が正常な状態に戻って、結果的にファイルサイズも適正になることがあります。

**修復(RECOVER)**コマンドは、エラーで開けないほどひどく壊れてしまったDWGファイルを修復する、最後の手段とも言える機能です。

コマンドラインに「RECOVER」と入力して、修復したいファイルを選ぶと、壊れたファイルからできるだけ多くのデータを取り出して、復旧を試みてくれます。

これらのコマンドは直接ファイルを軽くするものではありませんが、図面を健全な状態に戻すことで、ファイルサイズが正常になったり、前に説明した軽量化の方法がより効果的に働くようになります。

定期的にAUDITを実行することで、深刻な破損を未然に防ぐこともできるので、ぜひ習慣にしてみてください。

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