AutoCAD 2011の異尺度設定とデータ量の問題について情報をお探しですね。
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AutoCAD 2011の異尺度設定とデータ量の問題について
AutoCAD 2011の異尺度設定は、図面作りをとても楽にしてくれる素晴らしい機能でした。
でも、その反面、ファイルサイズが大きくなってしまうという困った問題もありました。
今回は、この異尺度設定がデータ量にどんな影響を与えるのか、そして当時のユーザーが気をつけるべきポイントについて、わかりやすく説明していきます。
異尺度注釈って何?AutoCAD 2011での位置づけ
異尺度注釈とは、図面の中の文字や寸法、ブロックなどが、違う縮尺のビューポートに合わせて自動的にサイズを調整してくれる機能のことです。
これがあると、一つの注釈を作るだけで、いろんなレイアウトで適切な大きさで表示されるようになります。
この機能は2008年版のAutoCADで初めて登場し、2011年当時はまだ比較的新しい機能でした。
それまでは、レイアウトごとに注釈をコピーして、手作業でサイズを調整する必要があったんです。
これはとても面倒で、間違いも起こりやすい作業でした。
異尺度注釈のおかげで、こうした煩わしい作業がぐっと楽になり、図面の品質も向上したのです。
なぜ異尺度設定でデータ量が増えるの?
異尺度注釈がデータ量を増やしてしまう理由は、その仕組みにあります。
普通のオブジェクトは一つの表示情報しか持ちませんが、異尺度オブジェクトは、設定された各縮尺に対応する表示情報をすべて記憶しているのです。
例えば、文字に3つの異なる縮尺(1:50、1:100、1:200)を設定すると、AutoCADはそれぞれの縮尺での文字サイズや位置の情報を別々に保存します。
つまり、縮尺設定が増えれば増えるほど、データも比例して増えていくということです。
特に、複雑な線種を使った注釈ブロックや、たくさんの異尺度設定が適用されたオブジェクトが図面にたくさんあると、ファイルサイズがどんどん大きくなってしまいます。
データ量が増えるとどんな問題が起こる?
異尺度設定でファイルサイズが大きくなると、AutoCAD 2011の動作に様々な問題が出てきました。
まず、ファイルの保存や読み込みにとても時間がかかるようになります。
大きなプロジェクトファイルでは、数分から十数分もかかることがありました。
また、画面のズームやパン(移動)といった基本的な操作でも、表示の更新が遅くなったり、一時的に固まったりすることがよくありました。
当時のパソコンは今ほど性能が良くなく、特にメモリやCPUの処理能力に限界がありました。
多くのユーザーがまだ32bit OSを使っていたため、使えるメモリ容量も少なかったのです。
こうした環境では、大きくなったファイルがAutoCADの安定性にも影響し、予期せぬクラッシュを起こすこともありました。
データ量を減らすための対策方法
AutoCAD 2011時代に、異尺度によるデータ量の増加を抑えるためには、いくつかの対策が効果的でした。
**不要な設定をこまめに削除する**
図面に使われていない異尺度設定が残っていないか定期的にチェックし、`SCALELISTEDIT`コマンドなどで削除することが大切です。
また、`PURGE`コマンドを使って、使われていないブロック定義や画層、異尺度設定をきれいに掃除することも重要でした。
**必要最小限の縮尺設定にする**
注釈オブジェクトには、本当に表示が必要な縮尺だけを設定するようにします。
すべてのレイアウトに同じ注釈縮尺を適用するのではなく、特定のビューポートでのみ必要な縮尺を設定するなど、計画的に使うことが求められました。
**シンプルな構造にする**
複雑な異尺度ブロックを作る際は、その中身をできるだけシンプルにし、必要最小限の要素で構成することも、データ量を抑える重要なポイントでした。
これらの対策を実践することで、異尺度設定の便利さを活かしながら、データ量の問題を最小限に抑えることができたのです。
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